【剣盾ダブル/S9最終95位R1934】マリルリセキタンザン滅び
はじめに
S8に続いて滅びパで最終2桁を達成することができました。6体中3体はシリーズ6の使用禁止ポケモンですが、構築の根幹部分の3体は使用可能ポケモンで構成されているので、何かしら参考になれば幸いです。
S8の構築はこちら↓。滅びパで重要な動きにも触れています。
【剣盾ダブル/S8最終96位】アシレーヌ滅び - 構築の穴場
構築経緯
以下の発想が出発点。
アクアジェット滅びの歌草食マリルリ+弱点保険セキタンザン+影踏みゴチルゼル
— 穴場@ポケモン剣盾 (@anabapoke) 2020年7月7日
セキタンザン対策を強制させて、ゴチルゼルに交換+マリルリで滅び。相手の対策を倒したあとに蒸気機関を発動
相手が無対策なら初手から蒸気機関
という1つの初手から、①「滅び→後発セキタンザンでスイープ(または残り2体も滅び)」と②「先発セキタンザン→滅び詰め」という2つのルートに繋げられるようにするというもの。どちらのルートを取るか相手の初手を見てから決められるようにすることで、選出択を回避して勝ち筋を辿れるのが強いのではないかと考えた。
※ダブルバトルの強力なコンボの1つとして、味方の水技(波乗りやアクアジェットなど)でセキタンザンの蒸気機関と弱点保険を同時に発動させ、AC2段階S6段階上昇セキタンザンで暴れるというものがあります。キョダイフンセキのダメージが相手2体に入る点も強力です。
S8時点では使わなかったが、この3体を採用した上位勢と当たったりしたことで、発想は間違っていないだろうと自信をつけ、S9で使ってみることにした。
出発点の、滅びサポートの、相手にセキタンザンをより意識させられるを採用した。
個別紹介
採用順に紹介していきます。
マリルリ@ウイのみ
アクアジェット/ほろびのうた/てだすけ/まもる
性格:のんき
特性:そうしょく
努力値:H252、B84、D172
実数値:207-70-121-*-122-49(Sダメかも)
でもアクアジェットと滅びの歌を両立できるが、草食でに起動を邪魔されないのが何よりの強み。
アクアジェット、滅びの歌、守るは確定で、ほかに攻撃技を入れても大したことができないだろうと考えて手助けを採用。これが特に、後述の珠とよく噛み合った。
不特定の攻撃を耐えてほしかったため、BDを均等に伸ばした。滅びの判定勝ちの範囲を広げるために最遅。味方殴りのためにA個体値を下げるべきだったかもしれない(襷つぶしでしか相手にアクアジェットを打たなかった)。
セキタンザン(キョダイ)@じゃくてんほけん
性格:いじっぱり
特性:じょうききかん
努力値:A252、S252、B4
実数値:185-145-141-*-110-82
保険ダイナックル(ボディプレス)でダイマを倒そうと思い物理型で採用し、黄色ゲージで耐えられたためボディプレスが抜けた。特殊型にしようかとも悩んだが、非ダイマ時の使いやすさもあり物理型で使い続けた。大爆発も採用したかったが、ミラーなどで打つ10万馬力と、サイクルや滅び詰めで使う守るを優先。
ゴチルゼル@オボンのみ
性格:おだやか
特性:かげふみ
努力値:H252、D252、S4
実数値:177-59-115-115-178-86
S8構築からの流用。セキタンザン方向に飛んでくるダイアースやダイストリームに受け出すためかなり負担が大きかったが、なんとか耐えきってくれた。
ゴリランダー(キョダイ)@とつげきチョッキ
ウッドハンマー/グラススライダー/10まんばりき/ねこだまし
性格:いじっぱり
特性:グラスメイカー
努力値:H180、A196、D92、S76
実数値:193-187-110-*-102-115
S8構築からの流用その2。滅びサポートととの補完の両面で噛み合いがいい。
今回の構築は水タイプを滅びで倒す流れになりやすく、攻撃よりもサポートが主だった。それもあってか、グラススライダーと猫騙しは確定として、蜻蛉帰りと守るがほしくなることも多かった。
ガオガエン@フィラのみ
性格:わんぱく
特性:いかく
努力値:H252、B196、S60
実数値:202-135-148-*-110-88
S8では炎技が嫉妬の炎だったが、にまったく攻撃性能がないため、少しでも殴れるようにフレアドライブを採用。で相手のを処理できるため、嫉妬の炎で耐え忍ぶ必要がなくなったというのも大きい。
ドラパルト@いのちのたま
性格:ようき
特性:クリアボディ
努力値:A252、S252、D4
実数値:163-172-95-94-96-213(Cダメかも)
第2の蒸気機関起動役として最初は襷で採用していたが、以外とのシナジーが薄いため選出しづらかった。また、相手を制圧できるアタッカーがしかいないせいで、選出も窮屈になりがちだった。そこで、持ち物を命の珠に変更したところ、ダイマを中心とした組み立てができるようになり、選出の幅が広がった。
メインウェポン2つは確定で、蒸気機関起動の線も残すために波乗りとサポートのサイドチェンジを継続採用。Cダメかもなので、命の珠でも味方殴りのダメージはそこそこに抑えられる(ダイマ時に3分の1ぐらい)。
選出と立ち回り
①先発+ 後発+or
基本選出。構築経緯のところでも書いたように、相手がセキタンザン対策をしてくるならに引いて滅び、してこないなら初手からを通していく。
引き滅びが決まればかなり有利となり、相手がダイマを切ってきた場合にはほぼ勝ち確定。並びを見て読まれるかとも懸念していたが、蒸気機関の圧力のおかげか、明確に初手滅びを対策する動きは数えるほどしかされなかった。が通る場合は、早々に2体倒して滅びで詰める。
②先発or+ 後発+
滅びで相手の対策をケアしなくてもを通せそうな場合に選出。初手から蒸気機関起動にこだわらず、サイクルを回すことも時には重要。
には①②どちらかでを初手から起動。なぜか襷でもないがダイマして突っ張ってくることが多く、そのままイージーウィンできた(1度だけ襷持ちと当たったが、がダイアースを耐えた)。
③先発+ 後発+or
を通せそうな場合で、滅びの詰め筋も入れておきたいときに選出。
入りには①②③のどれかを選出。追い風されると蒸気機関でも抜けないが、その場合でもの威嚇を絡めてを大切にしていけば基本的に有利を取れた。
④先発+ 後発 相手に合わせて
滅びで処理しづらいやを早急に倒したい場合や、滅びやでは相手を倒し切れなさそうだと感じたときなどに選出。手助け珠ダイドラグーンorダイホロウでとにかく相手を倒していく。
ほかの選出パターンに比べると定まった勝ち筋がないが、言い換えれば、対戦中に柔軟に勝ち筋を組み立てていくことが可能。初手からダイマして暴れて裏のやでスイープしたり、滅びで残数を減らしてから後発ダイマしたりとさまざまな動きが取れた。
⑤先発+ 後発+
滅び特化。まともなアタッカーがしかおらず、滅びルートが崩れた場合に切り返していくのがかなり困難なため、できれば選出したくない。最終手段。
ダイマは基本的にか(まれに)に切るが、滅びだけで相手を4体とも倒せそうな場合には、ダイウォールでダイマ技を防いだり耐久上昇で耐え切ったりするためににダイマを切ることもあった。
苦手な相手
・
準速だと信じて同速勝ちをお祈りするしかない。
・
最速や蒸気機関で戦えるため滅びパにしてはマシなほうだが、それでも重たい。
・
襷の可能性を考えるとで突っ張りづらく、どちらもに打点があるため滅びで耐えるのも容易ではない。
という並びに何度も当たり、並びは同じなのに選出や立ち回りが人によって全然異なっていたのでかなり困った。
威嚇や滅びでどうにかダイマを枯らして、後発ダイマで切り返していくのが得策のようには感じた。
・(一撃も連撃も)
滅びルートを特性で妨害してくるため、相変わらず面倒。にフェアリー技を採用しようか迷ったが、手助けを切れなかった。
・ほかにも、やなどがつらかった。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
やや初見殺し気味なところもありますが、セキタンザンの圧力と、隙を作れればパターンに入れる滅びの歌がうまく噛み合っていたように思います。
上位禁止環境ではバンドリがおらず、雨パやラプラスなどには滅びで対抗できるため、本構築のギミック(?)はシリーズ6でも通用するかもしれません。マリルリセキタンザンに限らずとも、滅びの歌使いが全員使用可能で、天敵のドラパルトもいなくなるので、滅びパには追い風かもしれないと感じています。
個人的には、好きなポケモンであるドラパルトを使えなくなるのは残念ですが、それ以上に新環境が楽しみです。滅びパをまた使うかは分かりませんが、また記事を投稿した際には読んでいただけると幸いです。
ちなみに、Wガラルマユカップという中間進化限定ダブルの仲間大会に、この構築の中間進化バージョンで参戦しました。かなり楽しいルールで、今後も開催予定とのことなので、(主催者としてはガチ勢より初心者に参加してほしいとのことですが、)興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
勝敗7-2で、滅び特化の選出をしたときに2敗しました。やはりこの構築では、滅び特化選出はできるだけ避けるのが賢明だと思います。
それでは。